深い深呼吸とセロトニン

一日の中には,良い気分で安定する時間と,少し落ち込み気味になる時間があります。いつも楽しくやる気が安定していればいいのに,そうはならないものです。

最近朝早く目覚めると,ここ数年間でしてきたまずい選択や失敗を思い起こして辛くなることがあります。以前はそんな風に感じることはありませんでした。朝起きたなら,次のやるべきことに向き合う,過去に関わっている暇はない,そんな毎日だったのに。これも大人になってきたということなのでしょうか。

世の中には,育てたかった子供を自分で育てることができなかった,あの子は今どこでどうしているんだろう,けれども今から会いたいなんて言えない,そんな人がいます。あれほど嫌だった配偶者と別れることにしたけれど,会わなくなるとさみしさがやってきて,別れたことを後悔することになったが,もう元通りにはならない人,そんな人もいます。

「あの時,どうしてああなっちゃったんだ」ってなるものです。私はそんなに大きなものを失ってはいないけれども,それでも胸に吹く喪失感を感じて落ち込み気味な時間を過ごすことがあります。それは本当に嬉しくないことです。

「はぁ」とため息をついて思いました。息を吐くこと。なんだか少しだけ気分が楽になる。ん?

吸ってみようか,と,胸いっぱいに息を吸い込みました。ん,楽だな。と気付きました。

気分が塞いだ時に,深呼吸。ほんのちょっとの気分転換。

ふと検索で調べてみました。やっぱりあった。セロトニンを安定させる科学的な検証。考えている人はいるんだな。

深く息を吸い込んで,屈んだ姿勢をしゃんと伸ばして,気持ちを切り替えて,ゆく。