ネット上での少額投資が盛り上がっている件

最近、お金の流れが変わるかもしれないという話を聞くことが多いです。ビットコイン、VALU、クラウドファンディングなどなど。原理は株と大きく変わらないと思っています。ただし、理解しやすくなった、手を出しやすくなった、ということと解釈しています。

そんなこと当たり前だと言われる方も多いかと思いますが、念のため、日本人の金融スキルの基本として少しだけ書かせてください。

まず、自分のお金を何かに投資する可能性が少しでもあるなら、バブルの基礎を学んでおくことです。

少なくとも、チューリップバブルくらいは絶対に知っておくべきです。日本人の最低限の教育って大人になってからも強制できたらいいのに。

チューリップ・バブル wiki

チューリップバブルとは / 株式投資と心理学

チューリップバブル:最古の金融バブルの凄さをわかりやすく解説

僕の個人的な意見で言わせてもらうと、「お金儲けをしようと思って投資するなら、基本的に失敗してお金を失う」ということです。

投資しようとするときに必要な感覚とは、「自分が心から同意できる会社、プロジェクト、仕組み、人に、投資したお金が全部なくなっても構わないから、成長を楽しみにする代わりに支払う」という感覚です。

僕は最近の、「ネット上で応援資金を集める」という流れは、自然な流れだと思っています。これがどんどん加速していくのは賛成です。

僕は、日本人が行う、ありとあらゆるプロジェクトが、この方式になってしまえばいいのにとさえ思ってしまいます。

国が税金を集めて、国民に必要な分野にお金を使う。これは、今まではとても大切な方法でした。もちろん今でも必要です。しかし、多くの人は、税金の使い方に不満を持っていることでしょう。

道路の整備、建物やスタジアムの建設、公共サービス、こういったものの大部分を、「個人による投資、少額の応援」によって行うようにしたらどうだろうか。

色々なアイディアを出す人がいて、そのアイディアに賛同する人はそれにお金を払う。予定額までお金が集まれば、それが実施される。

基礎的な税金は最小限にして、残りの行政サービスは、「多くの人たちの支持を集めてお金が集まったら行われる」「お金が集まらなければやらない」という仕組みです。

100万人が1万円出せば、100億です。

例えば、払わなければならない税金の額は決まっているけど、その税金を「何のために使用するかの割合は自分で選べる」というのもよいかもしれません。

今、税金のおかげで何の問題もなく暮らせている人にとっては耳の痛い話だと思いますが、できるだけ無駄なことに使わないように、庶民が本当に望んでいることが実現するようにするためには、そういう仕組みも悪くないなあと思いました。

「応援してもらうためにプロジェクトを説明する」という仕事がすごく重要になってくるので、わかりやすいスライドや動画、説明文章を作れる人たちが大活躍することでしょう。今の有名ブロガーやyoutuber、広告制作者、映像作家などですね。

TVのチャンネルも、今はスポンサーに嫌われないようにしながら、より多くの人たちが見たいものを何でもいいから作る、面白ければ何でもいい、という状況ですが、今検討中の様々なプロジェクトが紹介されてお金の募集を待っている、もしくは、すでにお金が集まったプロジェクトの進行状況や結果の報告となるようなチャンネルができてくれば、とても活性化してきます。まぁ、youtubeの動画になってしまう可能性は高いですが。

「解決したい問題」「どうやって解決するかの準備」「解決にむかっている状況」「解決報告」こういうループになって来れば、見てて絶対に面白いと思うんですよね。自分が少額のお金を投じたのであればなおさら。

今は、偉い人を美味しいもので接待して、政治力を使って、自分の会社が受注できるように営業する人たちが活躍していました。それって、庶民の意見が反映されにくい世界です。そういう時代は終わってもいいのではないかと思います。

自分が応援したプロジェクトが実施されて、それがオープンしたら、すごく楽しみで、嬉しくなります。建設中・準備中も楽しみです。

その結果としてお金が回るスピードが早くなれば、それだけ自分の手元に戻ってくるお金も多くなってくるはずです。良いものがどんどん建設されたり、計画が進行したりする、経済も活性化する、どんどん新しい良いアイディアが出てくる、そういう上昇のらせん階段がイメージできたら最高です。

今日は久しぶりに好き勝手書きました。。