ミナミヌマエビとウィローモス

水槽を部屋に入れるのなんて,全然考えていませんでした。置く場所もないし,ニオイがありそうだし,世話を細やかに続ける自信もありませんでした。

しかし,部屋にグリーンを入れたいという気持ちが数年前からだんだんと大きくなってきました。植物のある生活を自分も楽しみたいと思えるようになったんですね。人って変わっていくものです。

どんなグリーンを仕入れるのか少しずつイメージを膨らませていた中で,知り合いの家にある水槽の水草がキラキラしているのが一番印象に残りました。水中の植物に照明を当てると,とても綺麗です。世話も大変そうだったけれど。

色々と考えて,20cmサイズの水槽を導入することにしました。同時に,ビーシュリンプというエビを入れました。

最初はとても良い変化がわが家に訪れました。「最初は」と書いたのは,初心者には20cmサイズもビーシュリンプもとても難しかったということを意味しています。

エサをあげすぎればどんどん水中に栄養が溶け,コケが増えてガラス面の美しさは失われていきます。水質が悪化するとエビは敏感に感じ取り,お亡くなりになっていきます。60cmサイズの水槽だったら,もう少し水質の変化や温度変化がゆっくりで,初心者の僕でもすぐ慣れたかもしれませんが,そんなことはわからなかったのです。それで,最初は期待をもって受け入れられた水槽も,数か月後には輝きを失い,もう少しで後悔の域まで達するところでした。そのままだったら,こんなブログの投稿にはならなかったことでしょう。

こう書いていられるのは,去年の夏に転機を作ることができたからなのです。我が部屋をプチリフォームして,改めて20cm水槽の立ち上げをしました。それまで水槽を置いていた位置(玄関)が場所として悪かったかもしれない,水質への悪影響があったかもしれない,という懸念を払しょくして再スタートできたのです。タイマーもセットして,ブルーライトも入れました。

そうやって改めて,きれいな水草がグリーンに輝く水槽を楽しめるようになりました。芝生のようにグリーンのカーペットとなるのは,ウィローモスです。詳しいことは専門の人にお任せしますが,ウィローモスには日本産と南米産が有名なようです。僕がお店で見る限りでは,日本産は四方八方に緑が伸びていくイメージで,南米産はシダ植物のように決まった形に伸びていくようなイメージでした。僕には断然南米産の形が美しく見えたので,迷いなく南米産を買いました。

そこには綺麗なグリーンのカーペット,すっと伸びた水草,淡い緑色でシューっと進むミナミヌマエビ。僕の大好きな部屋の一角です。