民主主義と資本主義の雰囲気が変化してきた

世の中が変わりつつある。言葉にするのはとても難しいが、変わりつつあることは感じる。

誤解、間違いを恐れずに書けば、

・今までの資本主義のままではダメなので、資本主義が少し変化しようとしている。成長の余白がどんどん少なくなっている。かといって、資本主義に代わるようなやり方は見つからないので多くの人はイライラしている。

・民主主義が、おかしなことになってる。みんなで良い案を出して多数決で決めようとするやり方は一見良さそうだが、そもそもみんなが求めているものがバラバラだし、これだという理想的な解決策がなかなか見つからないので、ただみんなが不満をぶつけているだけになっている。

というようなことです。

ここに関わる大きな要因には、貧しさゆえの移民、母語の使用、自分たちと母語が違う人たちへの見方があると思います。(ちょっと話を広げすぎた感もありますが。)

僕がとにかくここで書いておきたいことは、「母語が違う人たち同士が仲良くするのは、とても難しい。」ということです。これが根っこにあるんじゃないかと。これを前提にして物事を進められれば、確実に問題は減ると思います。しかし、世の中は全く逆に進んでいます。どんどんと母語が違う人たちが同じ国の中に混ざり合うようになっているのです。

少し極端なたとえ話を書いておきます。

もし日本に、中国人と韓国人が今以上に日本へどんどん入ってきて、みなさんの近くに住むようになったらどうでしょうか。そして、日本語はわからない、日本人と同じ給料をくれと騒ぎ出す、そんな事態です。

資本主義は、常に、利益を出すための成長を求め続けます。母語を守ろうとするのではなく、国を超え、人種を超え、とにかく経済を発展させようとする意欲の塊です。「お金がなきゃ何もできないだろう?そのためなら何でもするんだ。」という理屈です。このためなら、母語が違う人たちと付き合うこともよしとし、母語が違う人たちを他国に移動させることも気にしません。

とにかく商品をたくさん買ってくれるならそれでいい。安く働いてくれて利ざやを出してくれるならそれでいい。そういう考え方とセットなのです。

しかし、言語の壁と言うのは、とんでもなく高い。簡単に乗り越えられるものではないのです。母語が違う人たちが近くによれば、確実に問題が起きる。少なくとも、気分の良くないことがよく起こる。

資本主義が、「お金を稼ぐためには、外国人同士がくっつくしかない」と言い、そして、多くの人たちが今、「お金は欲しいけど、外国人とくっつくのはいやだ」と言っている。

今のところみんながお金を稼ぐためには資本主義のままが良さそうだという考えは捨てられないが、資本主義の中にくっついている嫌な部分だけは切り取って捨てたいと思っている。というか、民主主義の中で叫んでいる。(しかし多分切り取れない)

ちなみに僕はこの投稿で、何か政治的なポジションを表明したいということでは決してありません。世の中の変化を僕なりの言葉で書いておきたいと思ったのです。

参考にしたものを上げておきます(ちきりん、フランシス・フクヤマなど)

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20160712

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20130325

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20080216

http://diamond.jp/articles/-/60471

http://www.nikkei.com/article/DGXZZO81529260T00C15A1000000/

http://jp.wsj.com/articles/SB10001424052702304826804579617641333732478