AirAsiaと中国東方航空(ヤンゴンへ行くための航空券探し)

「最近,地球が小さくなったみたいだ」という広告を見て,とても上手なキャッチコピーだなあと感じました。LCCを含む格安航空券が出てきて,海外の方がたくさん日本にいらっしゃるし,日本人も気軽に海外に行くわと,英語の必要性が高まって,どんどん国外が身近になってきます。日本の高齢化,組織の硬直化とか,無関係じゃないですね。SONYが元気ないのは悲しいことです。SAMSUNGとかLGとかAcerとかやたら元気ですしね。レアルマドリードのユニフォームの胸に,大きなSONYマークが入って今年のチャンピオンズリーグ決勝だったら,こんなに日本人として気持ちの良いことはなかったのに。

さてそれで,どうやったらより安く海外に移動できるか,どのルートが快適か,これからいよいよ求められる情報になってきます。もちろん私もそれが知りたい一人です。

私はミャンマー・ヤンゴンへの往復を何度かしましたので,今現在(2014/5)のレポートをここでお伝えしたいと思います。こうやって私の持つ情報を外へ発信することで,自分に良質な情報が流れて来ることを期待します。

まず,日本からヤンゴンを往復するのに7万5千円の予算があるなら,成田からのANA直行便に乗ればよいです。これが一番快適で手間がかかりません。羽田から出発したいという東京都近郊の方は,お手数ですが何とか成田まで行ってください。海外の不便さは,日本のちょっと面倒くさいとは比較にならないほど大変です。地方からの往復でしたら,地方空港から成田まで飛んで,そして成田からヤンゴンというルートが良いはずです。私は直接買ったことがないですが,全てをANAで買えば,安いパッケージになるはずです。

さて,本題はAirAsiaと中国東方航空です。
金額だけでいえば,AirAsiaの安い券は往復6万3千円くらいのはずです。
そして,中国東方航空なら4万6千円くらいで探せるはずです。ね,安いでしょう。
このレポートでは,どうやって安い券を探すのか,また,どんな問題があり得るのかお伝えします。

HISで北京経由を往復5万6千円で買った話も聞きました。私は使っていないので,ここでは取り上げません。

●AirAsia

毎日金額が変動するのがポイントですね。「毎日」というのにも,二つの意味があります。出発日と帰国日を変更すると金額が変わるということと,同じ日を検索しても,検索した日で金額が変わるということです。今日5万円で見た航空券も,明日は5万2千円になっているかもしれないということです。それで,安い券をAirAsiaで探すなら,その往復区間の「一番安い金額はいくらぐらいなのか」ということを前後の日程を参照しながら確認しておくことがポイントです。

AirAsiaのネックは,申し込んでいる最中にどんどん金額が上がっていくところです。預け荷物を20kgにして,席を指定して,いつの間にか保険が申し込まれていて,機内食も欲しくなって,何だか最初に見た金額とは随分と違う料金で最終的に申し込むことになります。海外旅行保険ですが,Webで申し込んでいると,勝手にチェックが入ってしまいます。わかりにくい。心配な方はもちろん保険に入った方がいいのですが,EPOSとか年会費無料で保険が自動付帯のクレジットカードを持っておいて,こういった保険には入らないようにするのが,経費を節約する一つのアイディアです。あとは預け荷物ですね。持ち込み荷物最大サイズの軽量キャリーケースを機内持ち込みして,できるだけ預け荷物を少なくするのがコツです。やたら重たい荷物を預けて移動することが前提の場合,ちょっとAirAsiaは不利かもしれません。

もう一つ,AirAsiaの特徴があります。それは,出発時間が深夜や早朝が多いということです。羽田発KL行きは深夜出発です。「寝ていけるからちょうどいい」という方ならいいですけれど,そういうのは疲れる,午前10時ごろ出発して,機内ではのんびり本でも読んだり映画でも見たりしたいという方には向きません。早朝出発便は,ホテルを4時や5時に出ないとならないパターンも出てきます。ホテルが朝食付きだったけど食べる暇がないとか,そういうことも起こりやすいです。睡眠が不規則だと,ただでさえ非日常のストレスで疲れる旅行です。航空券を安くしたいばっかりに,調子が悪くなってしまってはどうしようもありません。そういったところまで含めて,チケットを選ぶことをお勧めします。

Webチェックインですが,わざわざ印刷までして手間をかける割には,そんなに優遇されるイメージがありません。チェックインカウンターによっては,Webチェックイン済用の列があって多少早くチェックインできるかも程度です。きちんと予約してあって,パスポートさえ忘れなければ,何とかなります。最初はきちんとWebチェックインして印刷して行ったのですが,スマホのPDF表示だけで済ませるようになり,今となってはWebチェックインもしなくなりました。このあたりは好みでしょうか。

良い所も書いておかないといけないですね。AirAsiaのCAの皆さんは,快活で素敵な人が多いです。日本・韓国・マレーシア・インドネシアの方々がにこやかにきびきび働く姿は悪くありません。真っ赤なユニフォームもきまってます。

多くの場合,マレーシア・クアラルンプール(KL)での乗換が多いことでしょう。KLLCは両替,食事,特に問題ないです。ネットはあんまり快適ではないですね。なかなか良いマッサージチェアーがあります。マレーシアリンギットを仕入れて,のんびりチェアーでお昼寝なんかいいんじゃないでしょうか。長い乗換待ち時間用に,読みたい文庫本や雑誌を仕入れていくのをお忘れなく。

●中国東方航空

まず,このチケットを買おうと思ったら,エクスペディアの航空券を調べる所に,出発空港と行先の空港を入力します。ヤンゴンは選択肢にありませんので,その他の空港を選んでから「RGN」というヤンゴン空港用の3ケタコードを入力します。そうやって表示された一覧を安い順に並べれば,中国東方航空がいくつも並んでいることでしょう。安いですね。

問題は,乗り換えです。乗換が一泊というのも普通です。夜中着いて,翌朝出発というやつですね。こういった面倒があっても構わないという方なら,経費の節約がかなり期待できます。また,これは発想の転換なのですが,旅行や移動の「行程そのものを楽しもう」という考え方をする人なら,今まで行ったことのない空港で乗り換えをするというのは,とても面白いものです。

例えば今回はヤンゴン往復の話を書いていますが,羽田から上海に入り,一泊して,翌朝上海から昆明へ移動し,昆明からヤンゴンに移動したりするわけです。
日本とミャンマーの間には,中国やタイやマレーシアや香港や台湾がありますが,そういった場所を経由することで,見えてくるアジアがあります。

中国のホテルや飛行機の中で流れる中国のTVでニュースを見たり,ヨーロッパサッカーを見たりすると,当たり前ですが,日本の放送とは違った様子が感じ取れます。日本の総理大臣をNHKで見るのと,中国放送で見るのでは,随分印象が違うわけです。こういったことを楽しめるのは,乗り換え便だからこそです。

中国東方航空の良い所は,預け荷物がかなり自由ということです。重くても全然大丈夫。確か20Kgか23Kgを超えると,カバンを分ければOKなはずです。ダンボールとか,汚れてもいいボストンバックとかで二つ預けても全く問題ありません。追加料金もちろんなし。

そして最近使ってる感じでは,中国東方航空の出発の時間帯がAirAsiaよりも日中の普通の時間で,特に早起きしたり,深夜に移動したりする必要がないのも嬉しいポイントです。羽田-ヤンゴンを直行便一晩で行くのも悪くないですが,ヤンゴンに朝5時とかに着きますと,その日まずどうやって行動しようか,ホテルのチェックインの時間までどうしようか,まだとにかく眠くてぼーっとしてるとか,あるわけです。東京をお昼に出て,羽田から3時間で上海について,夜はホテルでぐっすり寝て,翌日午前中昆明まで3時間移動して,午後に昆明からヤンゴンまで2時間移動して,ヤンゴンには14時着だと,あまり生活のパターンが崩れないんですね。一回の移動が3時間以内とかだと,これはこれで疲れない旅行になったりします。

まあ,良い側面を書きましたが,基本的には何回も乗り換えるのは面倒なことがたくさんあります。中国の空港は,入国審査も荷物待ちも出発待ちも随分待たされる印象があります。中国人は全体として,割り込んできたり,人が窓口と話しているのに横からさらにカウンターに身を乗り出してきたりとあまり心地よくないと思うことも多いです。国民性を眺めるという客観性,大きな器が必要になる場面もあります。あと,英語が予想以上に通じません。本当に片言が伝わらないとなかなか苦労します。

上海の乗り換えについて一つ言及しておくと,上海には2つ空港があります。そのどちらに到着して,どちらから出発するか間違えないようにしないと大変なことになります。その移動には1時間程度を予測する必要があります。さらに,SHA(虹橋)にはターミナル1とターミナル2がありますが,これは広大な敷地の西の端と東の端です。シャトルバスで30分弱かかります。おまけに,朝一でシャトルバスに乗ろうと思って6時に乗車場所に行ったら,次の出発が6:45だと言われ,あわててタクシーを捕まえて移動しました。30元程度かかりました。例えばターミナル2に夜到着して,翌朝ターミナル1から出発なら,ターミナル1に近いホテルに移動して泊まったほうが翌日圧倒的に楽なのです。こんなことも,行ってみて初めてわかったことでした。

中国で現金が欲しい場合は,円から両替するよりも,VISAでキャッシングした方がよいです。両替の手数料がかなり高く,キャッシングしたほうがお得でした。私の泊まったホテルでは,100元を預り金として要求されたりしました。もちろんチェックアウトの時に返金されましたが,現金がないと困ることもありそうです。軽く食事したりコーヒー飲んだりしたくもなりますしね。

ざっと,格安航空券の見つけ方や問題点,空港の使い方などをレポートさせていただきました。この情報がどなたかの役に立つことを願っております。間違っているところや,私の知らないお役立ち情報があったら教えて下さいね。

なんか最近,地球が小さくなったみたいじゃないですか?

ナショナルジオグラフィックチャンネルとPlanet XXL

ミャンマーで生活するようになって,skynetというテレビの契約をしました。そうしたら,ナショナルジオグラフィックチャンネルが見れるようになりました。(以下ナショジオTVと呼びます)

日本で見ていなかったチャンネルが,こうやって身近になったりすることがあるんですね。

ある日ナショジオTVにスイッチを回したら,Planet XXLという番組をやってまして,これがなかなか面白い。こいつは世界の巨漢達の日常を追うドキュメンタリーで,アメリカのご夫婦を見せたかと思いきや,インドの青年に場面が移り,最後はメキシコの青年で終わるというものでした。

ぼーっと見てるだけで,世界旅行をしている気分になれるんですね。アメリカ人のおっちゃんは,すさまじい量のパスタをゆでて,美味しそうにたいらげ,10tトラックを仕事で乗り回していました。インドの青年は,カレーをめちゃくちゃ食べてました。

メキシコの青年は,まだ細かった少年時代からの回想シーンがありました。「10歳の時にアメリカに移住したんだ。けれどもそこでひたすらピザを食べて,ソーダを飲んでいたら,入院するほど太ったんだ。そして今はこうやってメキシコに帰ってきて,あまりの肥満でベッドから出ることもできないんだ。足回りの皮膚は壊死してるよ。」っていう下りなんですけど,何とも言えない気持ちになります。

そのメキシコの青年は教会に行って,「僕みたいに太ったら問題だらけだから,みんなは気をつけなくちゃダメだよ」っていう講演をします。まぁ,一人では動けないから,ベッドごと他人に移動させてもらってるんですけど。そして,その講演が終わった後に,ピザ屋に行って,XLのピザを丸めて美味しそうに食べてました。

ナショジオTVがこういった番組を作る目的は知らないけれど,今までにない視点と映像で楽しめました。日本で民放を回しても,こういった面白味はなかなかないですね。