はんなり明朝とMacとメイリオ

#MacはアップルのMacのことで,マクドナルドではありません。念のため。

年中PCに向かっていると,表示されているフォントについて,「もう少し綺麗だといいな」とかこだわりが始まるのは自然なことです。つまり,表示されている文字が読みやすいかどうか,自分の気に入った文字かどうか,感じはじめることになります。
(もちろん,どうでもいい人もいらっしゃると思いますが)

ウィンドウズを使っていて,長いこと,Macに悔しい思いをしてきました。なぜなら,Macはフォントがとても美しいのです。僕にとって,仕事をする環境としてウィンドウズであり続けることは欠かせないため,ウィンドウズのまま,いかにMacに近い美しいフォントでPCを操作できるようになるか,これは大切なポイントだったのです。金額で言うと,文句なしのフォント表示が可能になるなら,1万円払ってもいいぐらいです。

ですから,ウィンドウズxpでメイリオ表示が可能になった時には,とっても嬉しくて嬉しくて,フォントをダウンロードしてきて一生懸命ClearTypeの調整を頑張ったものでした。(細かい説明は省きますが,それまで使用していたMSゴシックフォントは,ビットマップ表示を併用しているせいで文字の表示はお世辞にも美しくなかった)
このメイリオフォントはウィンドウズvistaからOSに標準に組み込まれるようになっています。(つまり,今新しいPCを買ってきたら,自分でダウンロードしたり設定したりする必要はありません)

そうやってメイリオでネットを見たり,メールを読んだり書いたりできるようになって,僕の環境は大きく向上しました。(ちなみに僕はいまだにxpです)

そんなメイリオ環境にも,最近変化が起こりました。それは,「はんなり明朝」フォントです。作ってくれた中井さんに感謝です。(このエッセイは,ほぼこの感謝を表明するためにあります)このフォントは「IPAフォントライセンス」という仕組みのおかげで,フリーフォントなのです。メール環境にこのフォントを設定しました。もう,メールを読んだり書いたりしているだけなのに,文庫本の中にいるみたい!
MS明朝では決して得られない快感がここにあります。

若干薄く感じるフォントなので,もう一回り濃いとベストです。けれども,もう,本当に満足。サイトもこのフォントで読みたいぐらいなんですけど,ブラウザはメイリオ環境で維持しておきます。

Windowsは今後,こういう所にもお金をかけてもらいたいものです。Windows8は今年の秋らしいですね。7は結構評判が良いから,この調子で8も頑張ってくれるといいなぁ。なんだかんだ言って,世の中で仕事をする人たちがMacに切り替わることはないんです。いくら20代30代の人たちがMacに切り替わっても,日本中の中小企業がMacを社内で仕事用に支給することは起こらないのです。その事実がある限り,僕はWindowsにとどまる選択を選ぶしかないのです。

というわけで,はんなり明朝への感謝をここでお伝えいたします。