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歴史小説と歴史ドラマ

今の僕に,順当な題を持ってきました。

歴史小説と歴史ドラマの違い,まずそれはストーリーを,文章で描くことと,映像で見せることの違いです。

この見せ方の違いでまず大きいのは,スピード調整の幅,だと思います。小説はのんびりじっくり読んだり,読み返したり,まどろっこしい文章は読み飛ばしたりと,結構簡単に調節できます。これが飽きを防ぎます。しかし,映像は,あまり速度調整には向いていません。僕はPS3で見てるけど,通常再生と1.5倍再生しかありません。10倍再生だともう途中で何が起こっているかわからないので,ちょっとダレてきたなと思っても1.5倍再生で見続けて,面白くなるのを待つしかありません。一人で見ていれば巻き戻しは簡単ですけど。(ところでDVDでも巻き戻しって言うのかな…)つまり,小説の方が思い通りのスピードで進めやすいので,飽きにくい気がします。DVDはつまらないと早送りで面白いところまで進めるのが難しいし,速度コントロールがちょっと物足りない,とそんなことを感じております。それだけに映像は,どういうテンポで作ってあるかというのが結構大切です。(戦闘シーンが長くて飛ばしたくなるというのは歴史モノに共通する)

人物説明。文章はどうしても色々と説明し,少しずつ理解を深めさせないとならない。名前も憶えないとならない。それなりにハードルがあります。しかし,ここは映像が有利です。ぽんとその人が出てくれば,我々の脳は,なんとなくその人がこんな人だろうと推測して,良くも悪くも偏見で覚えてしまうのです。例えば上戸彩が出てきて明るい表情で挨拶していれば,まぁそういう人だろうと思うわけです。(どういう人や)何の説明もなくても,なんとなく把握していきます。しかし文章となれば,何歳ぐらいでどんな雰囲気で…と説明を一生懸命しないと,その人物が読み手に理解されないのです。ただし,文章説明の方が,的確に登場人物の感じ取ってほしいポイントだけを伝えられるので,偏見や誤解が少ないという利点はあります。

歴史小説と歴史ドラマの面白さ,それは,すでに過ぎたことを調べた上で脚色していくという視点です。

創作の小説と創作のドラマ(映画)は,何も確定していることがありません。どんな人物がどこにいようが,すべて自由なのです。それに対して,歴史物は,すでに起きた出来事,存在した人物を描こうとする試みなので,基本的に枠の中にいなければならないのです。どれほど事実に精通してから説明するか,分かった上でどう脚色するか,それが問われることになります。

よくある,「小説が元になった映画」というのは,創作の小説の枠があって,そこに映像を付けていくやりかたをします。しかし,歴史物の「小説」とその頃の「映画」というのは,歴史的事実という枠があって,そこからどう解釈を見せるのかということが問われます。

固い人もいるし,どんどん勝手に付け足してしまう人もいる。ものすごい調べて,まるで時代のお勉強ができるような描き方をする人もいるし,結構適当に,「その時代にそれはないでしょ」っていうことを平気で描く人もいる。

このあたりの,それぞれの解釈の違いや描き方の違いはとても面白いと感じられるようになりました。(今回は,三国志で ドラマ&小説 をやってみたわけですが,別の人の小説やマンガ,映画も見てみたらきっと楽しめる自信がある)

あとは,時代によって「人の雰囲気」が違う。昔,生きていいた人間の当たり前と,今,生きている人間の当たり前が違う。それゆえに,文化が違う。そこが,面白い。

一平二太郎という言葉を知りました。

司馬遼太郎、池波正太郎、藤沢周平。だそうです。

この世界に入ることになりそうです…