子育て2/動機のクオリティ

子供に夏休みの宿題ができるように助けたいとします。このことを考えるといよいよ、私が探している自分が学び続ける動機付けの工夫に一歩近づけるような気がするのです。

<子供に夏休みの宿題をさせるための動機の成分/どの動機を強化して動かすか>

レベル1.罰則を恐れて行動する(こわいから)
-もし終わらなかったら、来月のお小遣いはなし!

レベル2.報酬を求めて行動する(ほしいから)
-もしきちんと終わったらWii買ってあげるわ

レベル3.義務感ゆえに行動する(やるのがとうぜんだから)
-やるのが当たり前なのよ。ちゃんとやりなさい

レベル4.愛や欲求ゆえに行動する(やりたいから)
-どれどれ、算数ね。どうして面白くないと思うの?「計算が苦手」どうして苦手なの?「九九が言えない」あら。じゃあ一緒に覚えよう。(覚える)。どう?「できるようになった」良かったわね。面白くなった?「でも勉強はつまんない」どうして?「こんなこと覚えても将来役に立たないから」なるほど。あなたは将来、きちんと仕事をしてお金を稼いで自分の好きな車を買ったり家を買ったりしたいでしょう?「欲しい」そのためには、今の勉強が必要になるのよ。「でも計算が必要な仕事はしない」そうかもしれないわね。でも、きちんと言われたことを果たすという責任感は必要ではないかしら?今言われた宿題をきちんとできないなら、大人になっていきなりきちんとできるようにはならないの。これは本当よ。今きちんと責任をもって正直に果たすということを覚えておくことが大事。学生のうちに覚えておかないと、きっと仕事をするようになったら、上司やお客様から見向きもされなくなるわ。会社はクビになってお給料はもらえない。自分で会社を始めたとしてもお客様は離れていくの。欲しい家や車なんてちっとも買えないわ。そしてそういう人には魅力が無いから友達も無くすかもしれない。好きになった女の子からは嫌われる可能性もあるわね。それでも、今きちんと宿題をやることが将来役に立たないと思う?「いや、必要だとわかった」じゃあこれで宿題ができるかしら?「ねぇ、あと、この文章問題の意味を教えて欲しいんだ」。

レベル5.意義を感じ取り、与えたいと願って行動する(あたえたいから)
-あら宿題やる気が起きないの?「全然」もしかして難しくて分からないからやらないの?「簡単だよ」あらすごいわね。簡単ならやってしまえばいいのに。「簡単なことを繰り返したって意味がないよ」そうかもしれないわね。簡単なら内容を私に教えてもらえる?先生。「いいよ。この宿題はこういう課題で・・・」この歴史にはどんな背景があったの?「それは知らない」あら。知らないこともあるのね。「それはテストに出ないし教科書にも書いてない」そうなの。私はこの歴史の背景が知りたいわ。学校のお友達も知りたい人がいるんじゃないかな?あと、調べて先生に言ってみたら驚くかもしれないわね。調べてくれる?「面倒だよ」あら、調べる方法が分からないのね。「わかるよ。ちょっと待ってて」・・・「ほら、こういうことがあったんだって」へぇー。面白いわね。他のこの歴史にはどんな背景があるのかな?「んー、これじゃない?」あら、そんなことになってたのね。こういうことをまとめて9月に友達に紹介してあげたら喜ばれると思うなー。そして、私はそれを読んでみたいわ。ねぇ、やってくれる?「しょうがないなぁ」

学ぶ欲求。与えたいという動機を強化する価値を最近考えています。これを、自らに補給することさえできればどんな分野の知識を増やすことも可能になるのではないかと思うのです。